2018.09

 技術の発展に伴い機能性・合理性を追及してきた住宅は自然物を排除し、規格化・工業製品化された人工物によって個人を守り固めるようになった。しかし、それはいつしか境界線の意識を強くさせ、互いの関係の間に見えない壁を作り出してしまった。

 自然物の中に住む。自然自らの成長によって変わる境界、住み手の手入れによって変える境界、それらは常に互いの関係を変動させる。