第1回アサヒグローバル学生設計コンペティション 佳作

2018.12

 現在の住宅の状況を、ノリが示した図と地を参照して考察する。ノリは、都市におけるプライベー トな部分を図、 パブリックな部分を地をして地図に表し、さらにそれを反転することで都市にお けるオープンなスペースを示したことで知られる。

 かつての家族は1つ屋根の下に暮らす共同体で、家ひとつとして都市に接続していた。これは ノリが示した図と地の関係と同様である。しかし現在、ネット社会のシームレスなつながりによ り個人の独立が進行している。今後この傾向は継続され、家族という括りは希薄化し、個室が家か ら独立するのではないだろうか。この時、家の中にも図 (個室) と地 (共用部) が現れることになる。

 本設計は、この2つの図と地により、家族という枠を超えて他者と暮らす可能性を提案する。

PHASE01

PHASE02

PHASE03